再テスト

花笠 柚癒

 生野高校の数学、英語教師は、追試が大好きなのであろうと私は思っている。というか、嫌でもそう思わざるを得ない。なぜならば、何かにつけて、すぐに再テストをするからである。

 たとえば、数学。数学は毎回のテスト(宿題考査、中中間、中間、中期末、期末……で全部かな?)ごとに、ほぼもれなく追試がついて回る。なぜか、数学は学期の始めから中間テストまでの間に中中間テスト、中間テストと期末テストの間には、中期末テストなるものが存在している。初めて、中中間の存在を知ったとき、正直意味がわからなかったりした。何ぞ、それ。規定点数(大体六十点未満)を切ったものは、嫌でももう一度数学のテストと向き合わなければならない。たとえ、それがぎりぎり点が足りなかった人だろうと、新たに一桁という残念な世界に踏み込んでしまった人だろうと、仲良くもう一度なのである。ちなみに、私は追試に引っかからなかったことがいまだにない。それこそ、春一番の宿題考査から、今現在最新である中期末考査まで。これだけ引っかかる奴のほうがまれかもしれない気はするが、私は別に誇りにもなんとも思っていない。むしろ、不名誉にしか思えない。

 あまりの追試の引っかかり具合のせいか、すばらしい名言を生んだ友人もいる。だがしかし、新入生諸君が早くからそんな風な考えを持ってはいけないと思うゆえに、あえてそれは言わないこととする。再テストは、あくまで本テストからいかに勉強したかを確認しなおすためのものであり、決して本テストは再テストの問題確認のために行うものではないのである。

話は変わるがたとえば、英語。英語には、決まった曜日に行われる、曜日テストなるものが存在している。これまた、規定点数を切ると、もれなく再テストが受けられる。ただし、数学のときと違って重要なのは、追試が行われるのが放課後ではなく、昼休みであるということだ。貴重な昼休みを削ってまで、追試を受けるというのは割と苦痛だったりするのである。

 さらに、そのテストでも規定点数を超えられなかった場合は先生と一対一で指定された問題を暗唱することになる。らしい。その辺は、実際に受けたことがあるわけではないので、なんとも言いようがないが、行事前だったり、先生の都合によってはなくなったり、レポートになったりもするようだ。再々テストそれ自体が、先生によってなかったりもするらしい。その辺はやはり不明(ぇ

 最後になったが、私は、最後に新入生諸君が私のようにすべての追試にあまねく引っかかることのないよう祈って、再テストについて書くことを終わろうと思う。正直、これ以上書く気もおきないというのが本音だが。



JACKPOT61号掲載
背景画像:空に咲く花

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